TeXコミュニティの皆さんへ

2026-02-28 #TeX #LaTeX #コミュニティ

TeXConfの開催前夜にあたる2025年11月28日、TeX Users Slackの議論チャンネルに一つの問いかけを行いました。Slackのログが3ヶ月しか閲覧できないことを鑑み、記録のため以下に同文を掲載します。


日本のTeXコミュニティの再生を願って、一つの小さな問いかけを共有します。

TeXConfの運営体制は、実態が小規模かつ互恵的なコミュニティ活動であるにもかかわらず、過度に形式主義的・権威的な色合いを帯びているように感じます。私自身、一定の期間発表者として関わってきましたが、現在の運営方針やその姿勢に賛同できないため、今回は参加・発表を見送ることにいたしました。これは対立を望むものではなく、改善を願う立場からの意思表示です。

日本語TeXのエコシステムは、貢献者の高齢化や参入者の減少により、年々維持が難しくなっています。そのような状況だからこそ、閉鎖的な慣行を温存するのではなく、より開かれた議論と相互尊重の文化を育てていく必要があるのではないでしょうか。形式や手続きよりも、実際に人が安心して意見を交わせる雰囲気づくりこそが、今後の持続可能性の鍵になると思います。

TeXConfだけでなく、エンジン、フォーマット、文書クラス、パッケージ等の開発や、日本語TeX開発コミュニティ(texjporg)のメーリングリスト、ウェブサイト、リポジトリの運用も含めて、コミュニティ全体が似た構造的課題を抱えているように感じます。こうした問題は、形式的な会議を何度か開けば解決するようなものではありません。むしろ、日常的にオープンで自由闊達な議論が交わされ、新しい参加者が安心して加われる土壌をつくることが、根本的な解決への第一歩でしょう。

理想論かもしれませんが、これまで日本語TeXを支えてこられた皆さんの誠実さと献身を信じています。いつの日か、このコミュニティが再び、互いを尊重し合いながら発展していくことを心から願っています。