Texdoc は引数としてキーワードを与えると,それに関連する適切な文書を表示するコマンドラインツールです.
$ texdoc <keyword>
ここで <keyword>
には LaTeX パッケージ名/クラス名や処理系の名前,あるいは文書ファイル名など多様なものを用いることができます.
とはいうものの,Texdoc に対する入力のほとんどは「パッケージ名」でしょう.そこで,パッケージ名を途中まで入力したら,あとは Tab で TeX Live に含まれる適当なパッケージ名を候補表示・補完して欲しいという需要が生じます.
$ texdoc bx[Tab]
bxbase bxcjkjatype bxdvidriver bxenclose bxjaprnind bxnewfont bxpapersize bxtexlogo
bxcalc bxdpx-beamer bxeepic bxjalipsum bxjscls bxorigcapt bxpdfver
ここ数日,これを実現する方法が Texdoc メーリングリストで議論されていました.ここでは,その結論だけを抜粋して提示しておきます.(2018-06-07 更新)
- bash 用
complete -W "$(awk '/^name[^.]*$/ {print $2}' $(kpsewhich -var-value TEXMFROOT)/tlpkg/texlive.tlpdb)" texdoc
- zsh 用
compctl -k "(($(awk '/^name[^.]*$/ {print $2}' $(kpsewhich -var-value TEXMFROOT)/tlpkg/texlive.tlpdb)))" texdoc
最新の情報については GitHub リポジトリ内の Wiki も参照してください.
参考: